第187章 見もの

阿部静香の視線は中林真由の顔には留まらず、あたりの様子をうかがっているようだった。

 阿部静香は、以前とは少し雰囲気が変わっていた。

 化粧を覚え、服装もかつてのような女子大生らしい清楚なものではなくなっている。

 人間というのは勝手なものだ。誰もが清純で可愛い女の子を好むくせに、圧倒的な色気の前では「可愛さ」など一文の価値もない。

 男とはそういう生き物だ。様々なタイプの女を好むことができる。今野敦史の周りにいる女たちが多種多様であるように。

 ただ残念なことに、阿部静香のスタイルではセクシー路線に限界があるため、小手先の調整しかできないようだ。

 彼女自身、顔に残ったあの傷跡...

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