テイク・ザ・リード

次の瞬間、私の体は宙に浮いていた。ノックスの大きな手が太ももを支え、私を持ち上げたのだ。反射的に私の脚は彼の腰に絡みつき、腕も口づけと同じくらい強く彼にしがみついた。

彼は急き込むような足取りでリビングを横切り、階段へと向かう。一段ごとのブーツの鈍い音、通り過ぎる際の手すりのきしみ、そして混じり合う微かな吐息が聞こえる。

寝室に着くと、彼はドアを蹴って開けた。

ベッドの脇まで歩き、私を下ろす。頭が枕に沈み込むが、私は彼の首に腕を回したまま離そうとはしない。彼もまた、身を引こうとはしなかった。だが、ベッドに上がる前に身をかがめ、靴を片方ずつ脱ぎ捨てて床に落とす。それから彼もベッドに入ってく...

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