ハートはどこ?


~~スローン~~


ノックスの車の後部座席に座り、ジェイドが銃の扱い方を説明するのを耳にしながら、私の心臓は早鐘を打っていた。

彼はまるで自分の腕の延長であるかのようにその物体を構え、何気ない手つきながらもしっかりとグリップを握っている。

「セーフティ、オフ」

彼はそう言って、親指で小さなレバーを弾いて下ろした。

カチッという音は決して大きくない。だが、思わず身をすくめてしまった私にとっては、まるで銃声のように響いた。

「セーフティ、オン」彼は言って、レバーを元に戻す。

カチッ。

またしても、私は体を強張らせた。

彼は横目でちらりと私を見た。「試してみるか?...

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