ガールフレンドへの目覚めの言葉

ノックスの手が私の腰をきつく掴んでいるのを感じる。鏡越しに私を見据えるその瞳と視線が絡み合い、背後から激しく突き上げられる。

「俺のためにイッちまえよ、子猫ちゃん」と彼は言う。

そして、私はその言葉通りにする。

張り詰めたヴァイオリンの弦のように、私の全身が震える。首筋にかかる彼の吐息は熱く、私の喘ぎ声が洗面所にこだまする。ドアをノックする音。誰かの声。フィンだ。私の名前を叫び、こんなことはするなと言っている。「俺の弟とヤるなよ、スローン」。でも、止められない。止めたくない。私は――

ガバッと目を開ける。

頭がガンガンする。口の中は後悔とバーボンの味がした。そして、あのひどい夢の音が...

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