第30章:セラのクリプトナイト

朝の金色の陽光が、ペントハウスの寝室の厚いカーテンの隙間から用心深く差し込み、デイモンとセラが眠るベッドを暖かな光で照らしていた。セラの頭はデイモンの胸に寄りかかり、ギプスをはめた脚は毛布の下で慎重に伸ばされている。デイモンの腕は彼女を守るように回され、その寝顔は穏やかだった――ここ数日、見られなかった表情だ。

寝室のドアが微かにきしむ音が、その静寂を破った。

角からゼインが顔を覗かせ、リアムがすぐ後ろに続く。二人とも大げさなくらいの忍び足で部屋に入ってきた。もつれ合うように眠る二人を見つけたゼインのエメラルド色の瞳が見開かれ、リアムの唇はしたり顔の笑みに歪んだ。

「おお、これは傑作だ」...

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