第399話

張敏は両手を自分の体に当て、ゆっくりと下へ滑らせながら、びしょ濡れの寝間着についた水分を流れ落とそうとした。粘つく布地が肌に張り付いて、とても不快だった。

夫の前で、張敏は彼の目を見つめる勇気が持てなかった。激しい欲望に刺激されながらも、冷静さを取り戻そうと努めていたが、自分の体が自分のものではないような感覚に襲われていた。

彼女はゆっくりと両手で寝間着の裾をつかみ、徐々に持ち上げていった。その方向は夫・孫建軍の顔に向かっていた。彼の顔と張敏の股間との距離はあまりにも近かった。

張敏の呼吸は乱れ、無意識のうちにそんな仕草をした後、ふと夫の孫建軍と目が合った。その瞬間、張敏は我に返った。今...

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