第23章 身分

砰——!

  叫び声が響いた瞬間、ドアが勢いよく蹴り開けられ、太田宏と林田家の伯父を先頭に一群の人々が部屋に突入してきた。

  林田詩音の姿を見て、皆は驚愕の表情を浮かべた。

  「詩音、何があったんだ?」

  「伯父さん、太田さん!お願い、私のために正義を貫いてください!」

  林田詩音は涙を流し、赤い唇を噛みしめながら高橋直哉を指差して言った。「この獣が、私を辱めようとしたんです!」

  林田伯父はその言葉を聞くと、目を怒りで見開き、怒鳴りつけた。「この野郎!高橋直哉、離婚したのにまだ詩音を放っておかないで、辱めようとするなんて、まさに獣以下だ!」

  「林田家はお前のこと...

ログインして続きを読む