第61章

 ようやくまともな人間を見つけ、モンストは泣き出しそうになった。

 彼はひどく声を詰まらせながらその人物へと歩み寄り、震える声で尋ねる。

「こんにちは、すみません、ここはどこですか? なぜか仲間たちがみんな消えてしまって」

 金髪の青年は水槽に視線を注いだまま、彼に答えなかった。

 モンストは好奇心から尋ねた。

「何を見ているんですか?」

 青年の横顔が水槽の光に照らされ、夢幻的な蝶の羽のように、繊細にカールした淡い色の睫毛が見える。

 彼は瞬きもせず中をじっと見つめ、まるで静止しているかのようだ。

 モンストが頭を下げて覗き込むと、水槽の中には魚ではなく、不動産模型のジオラ...

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