第11章 双子だ!

三十分後。

派手なフェラーリがけたたましいブレーキ音を立て、速水ミオの目の前で停止した。

ウィンドーが滑り落ちると、そこには茶色のサングラスで小顔を覆った東雲シオがいた。

「乗って」

東雲シオの声は素っ気ない。それだけ言うと、彼女はプイと顔を背けた。

速水ミオが乗り込み、シートベルトを締めるや否や、シオはアクセルを踏み込んだ。車体が地面を擦るかのような猛スピードで、車は弾丸のように飛び出した。

交差点を一つ「飛び越え」てようやく路肩に急停車する。強烈な慣性が働き、ミオの体は前につんのめり、背もたれに激しく叩きつけられた。

彼女は両手でシートベルトを握りしめ、顔面は蒼白になり、唇...

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