第15章 どうすべきか、自分で選べ

速水ミオを先頭に、速水ナナがその後に続いて最上階の屋上に出た。

ドアを出るや否や、速水ミオは振り返りざまに平手打ちを食らわせた。乾いた音が響き、速水ナナの顔が弾かれる。

不意を突かれた速水ナナは数歩よろめき、足場が悪かったせいで階段を踏み外した。足を挫いた彼女は、壁にすがりつきながら怒りの形相で速水ミオを睨みつける。

「気でも狂ったの!?」

速水ミオは手首を軽く回し、口元に嘲笑を浮かべた。

「この一発は、あの安宿での借りを返しただけよ。人を雇って私を待ち伏せさせ、あまつさえ子供の命まで奪おうとした、あのお返し」

あの時、彼女は妊娠中で、腹の子を守るために反撃などできなかった。

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