第41章 告発

速水ミオは、黒崎統夜が今まさに血眼になって速水カノンを捜し回っていることなど、知る由もなかった。

先ほど氷室ジンから電話があったのだ。やはり彼は今朝、上の空だったらしく、速水ミオが休暇を申請したことなど耳に入っていなかったようだ。電話口で、一刻も早く会社に戻るよう急かされた。

仕方なく速水ミオは速水カノンを一旦家に送り届け、慌ただしく会社へと取って返した。

オフィスのドアを開けた瞬間、異様な空気が肌を刺した。

誰一人として口を開かず、ただキーボードを叩く音だけが殺伐と響いている。

速水ミオが入ってくるのを見るや否や、隣の席のユイがヒールの音を響かせて駆け寄り、彼女を廊下へと引っ張り...

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