第45章 お前がLか?

「おばちゃん!」

速水カノンはドアを開けるなり、弾むようにして東雲シオの胸に飛び込んだ。

昨日、別れ際の東雲シオの顔色が優れなかったのを、彼女なりに心配していたのだ。

カノンはシオの首に小さな腕を回し、その頬に何度もキスを落とす。

「おばちゃん、大丈夫? 誰かにいじめられたりしてない?」

甘く柔らかな小さな体温に抱きしめられ、気遣われる心地よさ。これ以上の癒やしがこの世にあるだろうか。

東雲シオはカノンの頬に自分の頬をすり寄せた。

「もちろんよ。誰がおばちゃんをいじめるなんて恐ろしいことできるもんですか」

彼女はカノンを抱き上げ、リビングへと向かう。

カーテンは閉ざされ、照...

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