第14章 離婚を決意した?

まだ正式に離婚もしていないのに、こんなに急いでいる。

株式の時価総額は高すぎて、手に負えないほど熱い。実は手元に置いておくつもりはなかった。

ただ、藤原朋美をそう簡単に満足させたくもなかった。

私は少し眉をしかめた。「あなたは何の立場で私に聞いているの?」

藤原朋美は軽く笑い、高飛車な態度で言った。「まさか株を独り占めするつもりじゃないでしょうね。あれは和也が妻に贈ったものよ。離婚したなら、もうあなたのものじゃないわ!」

「まだ医者に診てもらってないの?」

私は不思議そうに尋ねてから続けた。「病気は早めに治すべきよ。でないと、薬でも効かなくなって、精神病院に送られることになるわよ...

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