第43章 既婚者と知っていて関係を持つ

点滴治療が終わって彼女を家まで送り届けた時には、もう夜は深く更けていた。

この二日間彼女が自分の世話をうまくできるか心配で、私は思い切って彼女の家に泊まることにした。

翌日、朝食を取っている時、中川桜が何度か怪しげに私の方をちらちらと見ていた。

思わず笑みがこぼれる。「どうしたの?」

「あのね、その、えっと……」

中川桜はもじもじと言いよどみ、気を取り直して、「藤原和也が媚薬を飲んだあの夜、あなたのスマホが突然電源切れちゃって、その後聞くチャンスもなくて」

不思議に思い、「何を聞きたかったの?」

彼女は笑顔を浮かべ、身を乗り出して尋ねた。「二人はヤッたの?あんな薬飲んじゃったら...

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