第67章

翌朝、藤原羽里は早々に二人のためのドレスとスーツを用意させた。

藤原羽里が身に纏ったのは、格式高いオーダーメイド、シルバーグレーのスーツ。オーシャンブルーのネクタイと手作りの革靴が、彼の非凡なセンスを物語っている。

対する葉田知世は、オーシャンブルーのベアトップドレスに黒いハイヒール。彼とペアカラーで揃えてあった。

彼女の肌は白く澄んでおり、オーシャンブルーに引き立てられて、どこか清らかで雅な雰囲気を醸し出している。

「これをつけろ」

それを見ていた藤原羽里は、すっと箱を葉田知世に差し出した。

彼女は訝しげにそれを開け、思わず目を見開いた。

皇星オークションでつい先日落札された...

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