第36話

ジュリア

私はマスターが私に誰かを誘惑するよう頼んできたことに驚いた。そんなに驚くべきことではなかったはずなのに。彼は女性が絡む選択肢を提供すると言っていた。もちろん、私はそれを断って、奴隷調教師との夕食中ずっとイケずに過ごすこともできた。イケないとどれだけ欲求不満になるか、そして何時間もイケずにいるとどれほど苦しむことになるか、私は知っていた。マスターは私と女性の関係については特に問題視していなかった。ダーク女王様との件でそれは証明済みだった。だから、私はおそらくやり遂げるだろうと決めた。とはいえ、どうやって誘惑すべきかはまだ考え中だった。

最初に立ち寄った店でやるべきだった。店員は若い...