205話

リースは直接プライベートクリニックへと車を走らせた。ルイスの銃創があるため、当然ながら公立病院は避けた。そこでは公的な調査と不要な合併症を引き起こすリスクがあった。

マルコムに誰かをつけられていないことを確認した後、リースは安堵のため息をつき、カルビンに来るよう電話をかけた。

ルイスの部屋に到着すると、ドアを開けてケイがルイスの様子を見守っているのを見つけた。リースが入室すると、二人とも立ち上がろうとした。

「ブルックスさん」

「ブルックスさん」

ルイスが起き上がろうとするのを見て、リースは素早く手振りで制した。「いいえ、横になっていて。あなたの健康が一番大事よ」

リースを見たルイ...