220話

外に出ると、リースはすぐに自分の懸念を声に出した。「ある会社に立ち寄る必要があるの。今日彼らのPR業務を担当していて、リコのビジネスカードを受け取らないといけないの」

マルコムは彼女の腕を優しく掴んだ。「どの会社?一緒に行くよ。もしかしたら知り合いかもしれない」

リースはためらうことなく答えた。「プロスペラ・ベンチャーズよ」

マルコムはすぐにその会社の詳細を思い出した。拡大志向の強い新興企業だった。PRの支援を求めているのは理にかなっていた。リースがためらいなく会社名を言えたことに、彼は興味を持った。

彼女のことを不必要に心配していたのだろうか?

彼女は本当にそんなにお金が必要なのか?...