25話

オークションに到着すると、リースは車から飛び出すようにして、カルヴィンを引きずっていった。警備員たちは彼女の美しさにすっかり気を取られ、招待状の確認をすることさえ忘れてしまった。

まったく、彼らは今までこんな絶世の美女を見たことがなかったのだ。彼女はまるで天国から舞い降りた天使のようだった。

彼女のスタイル、完璧な肌、そして整った顔立ちだけで、高級社会を見慣れているはずの警備員たちも完全に圧倒されていた。このような美しさと気品を兼ね備えた女性は、極めて稀だった。

カルヴィンはリースの隣に立ち、警備員たちの呆然とした表情を見て内心で笑っていた。

どんな男もリースの美貌に打ちのめされるだろ...