413話

「何か見つけたに違いないでしょう?」

もし何も見つけていなかったら、なぜマルコムはエバーハートにそんなに怒っていたのだろうか?

マルコムはソファに座り、長い脚を組んで背もたれに寄りかかり、細い指でソファを軽く叩いていた。

彼はリースに何も隠すつもりはなかった。特に彼女が今日答えを持って来たのだから。

「私は昔から誰かに調査させて、あなたと彼の過去をだいたい理解していた。彼はあなたを困難な状況に追い込んだ張本人で、あなたを傷つけた主犯だ。どうして私がこの借りを返さずにいられるだろうか、うん?」

「でも彼は私の成功にも貢献したから、今回は彼を許してあげましょう」

リースは確かに以前エバ...