414話

マルコムは全身が熱くなるのを感じながら、リースの腰に腕を回してソファに押し付けた。彼の暗い瞳には欲望の光が揺れていた。

彼は自制しようと努めながら、嗄れた声で言った。「ハニー、君が望んだことだよ」

リースが職場に戻ったのは、それから一時間以上経ってからだった。オフィスに戻るとすぐに、ほとんどの人が奇妙な視線で彼女を見ていた。

ソフィアが真っ先に駆け寄ってきた。「リース...」

リースはばつの悪そうな笑顔でソフィアを見た。「どうしたの?」

「さっきすごく大胆だったわね、あんなに大勢の前でフリンさんにキスするなんて」

それを言われて、リースはかなり恥ずかしく感じた。あの時は衝動的すぎた...