45話

リースは冷静さと落ち着きを保っていた。アリッサの証言と証拠に直面しても、彼女は恐怖を見せず、その眼差しは明るく澄んだままだった。

「たとえ毒があったとしても、それは私とは何の関係もありません」

エヴァリーはリースを横目で見て、不愛想な口調で言った。

「あなたがそれは自分と関係ないと言うなら、そうなのでしょう。この薬を集めて外から持ってきたのはあなたでした。あなたでないとすれば、サンドラということになります」

ちょうどタート氏に連れてこられたサンドラが、急いで説明しようと駆け込んできた。

「エヴァリーさま、アリッサさま、これは本当に私とは関係ありません。私はただご夫人の指示に従って、ご...