490話

ほとんどの人が立ち去る中、マルコムはジャスティンに向き直った。「おじいちゃんを私のオフィスに先に案内してくれ」

「分かりました、フリンさん」

ジャスティンとジェイソンがエイデンをオフィスに案内する間、マルコムは何気なくリースの肩に手を置いた。

「ハニー、今回は本当に頑張ってくれたね」

「大丈夫よ。大きな問題に取り組んだだけ。あなたが私が困っていた時に助けてくれたから、当然、あなたが困っている時は私が助けるわ。カップルってそういうものでしょう?」

マルコムがいなければ、彼女は今の自分ではなかっただろう。たぶん、まだ誰も信じない閉ざされたリースのままだったかもしれない。

これが本当のリ...