62話

「了解しました」

ジャスティンは電話を切り、場所をテキストで送信してからフリン氏を入口で辛抱強く待った。

ヘンリーがドアを開けるなり、彼はリースをベッドに押し倒そうと急いでいた。彼女は間違いなく自分のものになると思い、その本性をさらけ出していた。

「ねえ、もう逃げられないよ。これ以上待てないんだ」

リースは優しく彼を押しのけながらも、抗いがたい魅力的な笑顔を浮かべていた。その笑顔にヘンリーの心は喜びで爆発しそうだった。

「キム社長、何を急いでいるんですか?まだ契約の話もしていませんよ。今日サインしていただけないと、本社の上司から叱られてしまいます」その言葉が緊張感とともに空気中に漂...