第7章

エヴァンジェリン視点

 あのクソ野郎が荒々しく出て行った後、私はリビングに立ち尽くしていた。頭の中は、まるで故障した洗濯機のようにぐるぐると回り続けていた。弁護士をちらつかせて脅せば、私が怖気づいて逃げ出すとでも思ったのだろうか? サデウス、考えが甘すぎるわ。

「エヴァンジェリン?」

 トバイアスがスマホを下ろし、警戒するように私を見た。

「大丈夫か? その顔、やばいぞ。誰かを破滅させようとしてる時の顔だ」

 私は彼の方を向き、ゆっくりと意地の悪い笑みを浮かべた。

「トバイアス、親父が狩りについて言ってたこと、覚えてる?」

「『獲物を追いかけるな、向こうから来させろ』ってやつ?...

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