第39章

立花柚月は、西園寺蓮と母が顔を合わせる場面を何度も想像していた。

だが、いつしかそんなことは考えなくなった。

会う必要などない、という結論に至ったからだ。

なのに、まさかこんなタイミングで遭遇するとは。

柚月がどう紹介すべきか言葉に詰まっていると、立花紫苑が歩み寄ってきた。

「この方は?」

紫苑は首を傾げた。どこかで見覚えがあるような気がするのだが、すぐには思い出せないらしい。

柚月が躊躇していると、西園寺蓮が先に口を開いた。

「ユヅキさんのお母様ですね。初めまして、彼女の友人の西園寺蓮です」

「西園寺蓮……!」

立花紫苑はハッとして声を上げた。

テレビでよく見かけるあ...

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