第69章

第11章

カフェの入り口に立った園田麻衣は、西園寺蓮の車が走り去るのを見送ると、口元に微かな笑みを浮かべた。

「麻衣、乗りなよ」

黒田大河が路肩に車を止め、園田麻衣は助手席に滑り込んだ。

黒田大河が彼女の手を握る。

「今夜はレストランを予約してあるんだ。一緒にディナーでもどうだ?」

「いいわね」

園田麻衣は小首を傾げた。

「ねえ大河。男の人ってさ、自分が必死に守ってきた女が、実は他の男の子供を妊娠してるって知ったら、どんな気持ちになるのかな?」

「そりゃあ、腹も立つし悲しいだろうな」

「じゃあ、その女を捨てる?」

**黒田...

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