Best 大学生 Stories & Novels Collection

恋の女王 vs. 愛の師匠

恋の女王 vs. 愛の師匠

599 閲覧数 · 完結 · 大宮西幸
小島葵はキャンパス公認の「モテ女王」。
親友たちのために完璧な恋を演出することを得意とし、これまで一度も失敗したことがない。
……そんな彼女の前に、謎めいたライバルが現れる。
自らを「師匠」と名乗る恋愛指導者――しかも、彼女が狙っている相手に、逆ナンパの方法を教えているというのだ。
恋の仕掛け人同士が正面からぶつかり合うその瞬間、小島葵は驚愕する。
この伝説的「師匠」は、女子たちの憧れの的であるキャンパスの夢の王子――野球部の二番手、斎藤隼人その人だった。
友人たちをカップルにするための協力が、激しいライバル関係を、息の合った最高のパートナー関係へと変えていく。
レーザータグでほとばしる艶やかな火花、ビーチ旅行で燃え上がる情熱――ぶつかるたびに、心臓は制御不能なほど高鳴る。
他人を魅了することにかけては誰よりも上手な女王と、彼女のすべての手口を知り尽くす恋愛師匠。
この恋のゲームで最後に笑...
心にタッチダウン

心にタッチダウン

685 閲覧数 · 完結 · 間地出草
松原 莉奈(まつばら りな)は、高峰県でスポーツ記者として初めての取材任務を受けることになるとは思ってもみなかった。しかもその対象は高峰大学アメリカンフットボール部――そこでエースクォーターバックの古賀 真(こが まこと)が、4年前に密かに憧れていた相手だと知る。さらに悪いことに、彼は兄の松原 颯真(まつばら そうま)の親友でもあった。

「颯真の妹、ずいぶん大人になって…しかも綺麗になったな。」
古賀があの深い緑の瞳で見つめてくると、莉奈の心臓は爆発しそうになる。だが彼女は記者、彼は選手――しかも兄の親友。どう考えても叶わない関係だ。

しかし古賀はそうは思っていないらしい。夜の送迎、器材室での二人きりの時間、医療室でのほとんどキスになりそうな瞬間…。悪名高いプレイボーイだと言われる彼は、莉奈が誰なのかを知った上で距離を詰めてくる。彼女は次第に心を奪われ、理性を失っていく。

果たして古...
大学で私をレイプしたい男を罠にかける

大学で私をレイプしたい男を罠にかける

630 閲覧数 · 完結 · 大宮西幸
私は、ただの普通のスポーツ医学専攻の大学生だった。
授業の合間に、男子アイスホッケー部のメディカルスタッフとしてアルバイトをしていただけ――あの日までは。

部の連敗が続いていたある練習後、キャプテンの佐藤翔がみんなの前でこう言い放った。
「理子は、とっても役に立つ彼女だな。試合前に男たちを……元気づけてくれる」

その瞬間、他の部員たちまでが噂を広め始めた。
私が『性依存症』だとか、『大学中の男と片っ端から寝ればいい』とか……。

助けを求めて、メディカルスタッフ責任者の玲奈さんのもとへ駆け込んだ。
でも返ってきたのは、冷たい言葉だけだった。
「もし翔くんがあんたと寝たんなら、むしろ幸運だと思いなさい。被害者ぶるのはやめな」

大学の学長先生も、守ろうとしたのは学校の評判だけ。
私の学業の未来なんて、脅しの材料にしかしてこなかった。

でも――偶然、玲奈さんと佐藤翔の間で交わされた秘密の...
あなたが見えない

あなたが見えない

348 閲覧数 · 完結 · 大宮西幸
私には色が見えない。
赤も緑も、ただ濁った灰茶色にしか見えない。美術学校では、それは永遠に「壊れた人間」の烙印を押されることを意味した。

高田真琴――十五年間、養兄として、守護者として寄り添ってくれた彼は、この世界のすべての色を見ている。
私が黒と白と灰色の牢に閉じ込められている間も。

……あの展示会の夜、彼が彼女といるのを見てしまうまでは。

絵美さん。Ⅼ市から来た建築家。
『コバルトブルーからウルトラマリンへの移ろい』について語る彼女に、真琴の瞳が輝いた。
あの光――私は一度も、彼の目にあんな輝きを灯したことがない。

その瞬間、悟ってしまった。
こんなふうに壊れてしまった自分が、どうして彼の隣に立てるだろう。

だから、誰にも言わずN市の仕事に応募した。
彼が選ばなければならない前に、消えてしまおうと。

……けれど、彼は私の隠し事を見つけてしまった。

「ずっと、出て行くつもり...
キスカムで彼氏の浮気を目撃した

キスカムで彼氏の浮気を目撃した

442 閲覧数 · 完結 · 大宮西幸
私はお気に入りのアーティストのコンサートで、スマホを掲げてキスカムのコーナーを録画していました。彼氏のメイソンは3時間離れた実家で両親と夕食中だから来られないと言い、証拠に自撮り写真まで送ってきていました。

そしたら、キスカムが彼を映し出したんです。

巨大スクリーンに映ったメイソンは、「家族との夕食写真」と全く同じグレーのヴィンテージロックTシャツと黒の破れたジーンズを着て、肩に頭をのせた金髪の女の子に腕を回していました。

会場は沸き立ちました。「キス!キス!キス!」

彼はまるで幽霊でも見たかのような顔で、必死にカメラを遮ろうとしていました。

私のスマホの位置情報アラートには「メイソンが近くにいます」と表示されていました。

3年間の私たちの関係が、数千人の歓声を上げる見知らぬ人々の前で、大きな嘘として暴かれたのです。
私を見下す婚約者に、最高の当て馬をお披露目しましょう

私を見下す婚約者に、最高の当て馬をお披露目しましょう

353 閲覧数 · 完結 · 猫又まる
婚約者武田拓也の“汚い秘密”を知ったのは、偶然だった。
彼が「指導」という名目で、17歳の少女に毎月大金を支払っていること。
――彼は賢いつもりでいる。寛大な後援者を演じ、無垢な少女を手なずけるゲームを楽しんでいるのだ。

面白いじゃない。そのゲーム、二人でもできるわ。

私は完璧な“駒”を見つけ出した。
川端海斗。山育ちの奨学生で、緑の瞳とごつごつした手を持つ青年。
貧しく、誇り高く、そして――破滅的なまでに、美しい。
私の婚約者が、心の底から軽蔑するすべてを持った男の子。

計画は単純。
彼を乗馬パートナーに仕立て上げ、社交界で披露する。
あなたがしていることなんて、私の方がずっと上手くやれるのだと、証明するために。

けれど、予想外だった。
二人きりの乗馬レッスンが、こんなにも心を揺さぶるなんて。
私の温室を、まるで魔法でも見るかのように見つめる彼の横顔。
馬に触れる優しい手つきが、...
貧乏美大生ですが、なぜか超富豪と感覚を共有してしまいました

貧乏美大生ですが、なぜか超富豪と感覚を共有してしまいました

799 閲覧数 · 完結 · 猫又まる
2000円の古着屋の毛布。
それが、私と彼の心を繋いだ、魔法の始まりだった。

私の名前は雨宮千葉。B市で夢を追う、金欠の美術学生。
ある日、手に入れた一枚の毛布にくるまった瞬間、私の頭の中に、知らない男の声が響き始めた。
「――そんなにきつく抱きつくな。息ができないんだが」

それは、M市で最も魅力的な独身男性と噂される、巨大財閥の跡取り息子――千堂早遊の心の声だった。
信じられないことに、私は彼と感覚を共有する「共感覚(シナスタジア)」を手に入れてしまったのだ。

最初はただの好奇心だった。
彼の孤独を、彼の優しさを、彼の誰にも見せない素顔を、私だけが知っていく。
いつしかそれは、抗えない執着に変わり、そして、どうしようもないほどの愛になった。

だが、あまりにも違いすぎる世界。
「彼のために消えろ」と脅され、涙を飲んで彼から離れようとした、その時だった。
彼が、私だけが聞こえる声で、...
復讐!元カレと兄を破滅させるために転生しました~

復讐!元カレと兄を破滅させるために転生しました~

975 閲覧数 · 完結 · 拓海86
病院のベッドで目を覚ました時、ギプスに包まれた両足が地獄のように痛んでいた。そして全ての記憶が蘇ってきた。今度は、以前のような純真な馬鹿じゃない。

元カレ、兄、そしてあのビッチ!彼らは私を破滅させた。体操の天才を身体障害者に変えてしまった。

元カレは私の手を掴んで、あの女が私の足を潰したことを許してくれと懇願する厚かましさ。兄は「家族の名誉」を叫びながら、身内より他人を選んだ。

愛なんてクソくらえ。家族なんてクソくらえ。

今度は違う。彼らが私に借りている120万ドルの証拠を握っている。奴らの汚い秘密も全部知っている。第二ラウンドの開始よ。もう被害者でいるのはやめた。

あの三匹のクズどもに、私から盗んだ金を一セントまで返してもらう。
夫の心読み攻略法

夫の心読み攻略法

724 閲覧数 · 完結 · 間地出草
神経科学博士課程の桜井恵莉奈(さくらい えりな)は、結婚移行期研究のパートナーを必死に探していた。そんな時、まさか志願してくるとは思わなかった人物が現れる――大学時代の憧れの人で、キャンパスの王子様として君臨していた神谷瑛斗(かみや えいと)だった。彼はいつも恵莉奈には手の届かない存在だと思っていた。

一枚の婚姻届、二つの思惑:恵莉奈は学術データが必要で、瑛斗は家族からのプレッシャーから逃れたかった。単純な偽装結婚のはずが、「誓います」と言った瞬間、恵莉奈に予想外の副作用が現れる――新しい夫の心の声が聞こえるようになってしまったのだ。

「...偽物でも、彼女今は僕の妻なんだ...」
「4年間ずっと彼女を愛していた...」
「その集中した時の眉間のしわにキスしたい...」

瑛斗が4年間密かに抱いていた想いが恵莉奈の脳内BGMとなり、大学時代の「偶然の」出会いがすべて綿密に計画されていた...
ヤクザのドンを落としたら、予想外に重い愛を受け取ることになった

ヤクザのドンを落としたら、予想外に重い愛を受け取ることになった

1.3k 閲覧数 · 完結 · 拓海86
大学二年生。父の借金。折れた腕。亡くなった祖母。

そして私は路地裏で血まみれになった藤原和也を見つけた。あの『砂漠の悪魔』その人を。

彼を復讐の道具にするつもりだった。なのに、気がついたらその野郎に惚れてしまっていた。

今や警察まで巻き込まれて、私たちはみんな血と裏切りの中で溺れている...
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